07月17日 (水)

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【関西スゴ腕経営者特集・第一回】



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今回は関西乾物業界の老舗・吉本乾物商店社長『タピオカの首領』・吉本喜一さんからお話を伺います。

吉本乾物商店社長

略歴 1947年生まれ、大阪府出身。商業高校卒業後、家業である卸売吉本乾物商店に入社、輸入部門の部長、専務などを歴任したのち、父親である先代社長の死後、代表取締役に就任。大の猫好きとして知られており、関西野良猫里親の会の理事も務めている。


Q:初の国産タピオカ製造に取り組んだのはどういったきっかけがあったのでしょうか?


1992年、第一次タピオカブームの際、海外から輸入したタピオカはどれももうひどいものでした。形も悪く、味も悪い。これなら日本で作った方がはるかに良い。そう思い、自社の大洗干物工場の片隅で開発を始めたのがきっかけです。


Q:国産タピオカ開発に苦労はなかったのでしょうか?


原料の選定には苦労しましたね。
タピオカはご存じのとおり、キャッサバの木の根の穴に住み着くタピオカガエルの卵を天日に晒して乾燥させたものです。しかし、その肝心なタピオカガエルが日本には生息していない。そこで我々は国内にいる様々なカエルの卵を集めてみることにしたんです。アマガエル、トノサマガエル、ヒキガエル、アカガエル、そうしていくうちに完璧なタピオカに出会ったんです。それがウシガエルの卵でした。

ウシガエル

魚の干物を作る手法で乾燥させてみたところ、卵が大きく味も濃厚でタピオカガエルのタピオカよりもはるかに優れた品質になったんです。さらにウシガエルの繁殖力も強く、養殖が容易でありました。そしてアジア系飲食店に卸してみたところ評判も上々。「これはイケる」と思い、少量ではありますが、製造を開始いたしました。


Q:現在のタピオカブームについてはどのように思われていますか?


2008年に二次タピオカブームが到来、国内で唯一、タピオカの製造ラインを有していた我が社が一手に担うことになりました。この状況は第三次タピオカブームになった今でも変わっていません。


しかし、タピオカはブームが来ても流行に終わり、定着しない。そのことは最初から分かっておりますから、我が社はタピオカの製造ラインと干物の製造ラインを共通にすることで、不要な設備投資を抑え、ブームの終わりに常に備えております。


ただ今後の展望といたしましては、タピオカを健康フードの地位に押し上げたいと考えております。元々、タピオカはカエルの卵であり、高たんぱく低脂肪とダイエットフードとして最適な食材です。

ウシガエルの卵

また現状ではまだ開発段階ですが、猫に安心して与えられるキャットフードとしての可能性も秘めております。私は猫が好きで家に飼い猫が4匹おるのですが、定期的にタピオカを与えてみたところ、毛並みもよくなるなど良い傾向がみられます。また特に太りすぎの宮迫(編集部注 吉本氏の飼い猫の名前)の体型がすっきりして、体重も健康体レベルにまで減少しました。

ペットフードは乾物のノウハウとは非常に相性が良い分野でありますので今後とも力を入れていきたいところです。



*この記事はフィクションであり実在の人物、団体とは一切関係ありません。